「目からウロコのレイヤーズ経営通信」第33号「御社ITのマイナンバー対応は大丈夫ですか?-1」

 前回のメルマガでは、「民間企業におけるマイナンバー制度への対応」と題し、「マイナンバーの業務的対応を迅速に実現することが必須」という内容をお届けしました。今後3回にわたり、マイナンバーのIT対応について焦点を当てます。

【ITは急に変われない!-今回特に重要な「テスト」と「データ移行」】
IT導入時に失敗しがちなのは、「テスト」と「データ移行」です。IT導入ではどうしても機能要件検討に注意が向きます。しかし、「テスト」と「データ移行」が不十分だと、せっかくのITが意味をなしません。

 まして今回のマイナンバーは、特A級の個人情報です。万一御社からマイナンバーが漏洩した場合、これまでの情報漏洩事故の比ではない社会的制裁が想定されます。よって、個人情報事故が起きないように、リスクケースを踏まえた入念なテストに加え、マイナンバーの入力・出力ミスの排除を行っておくことが必須になります。それには、マイナンバー対応の準備期間を多めに取ることが必要です。

 民間企業は、2016年1月1日以降に発生する届出からマイナンバーを利用する事
務を開始するとされています。この届出に先立って、従業員とその扶養親族、アルバイト、謝金等を支払う者などからマイナンバー提供を受けることとなります。さて、御社で管理するマイナンバーは、何件になるでしょうか。

 マイナンバーを入力する前に、マイナンバー関連システム(人事・給与計算・支払等)は、テストが完了し、操作研修まで済んでいるべきです。当然、IT以前にマイナンバーの登録から利用、不正監視、不必要になった場合のデータ削除といった業務手続・規程の整備・周知が必要です。

 次回は、続編として「パッケージシステムをアップグレードする際の留意点」について論じます。

株式会社レイヤーズ・コンサルティング
IT事業部
マネージングディレクター   加藤 道隆