第18号:『企業価値を決定づける「真実の瞬間」への経営の積極関与』<その1>

『企業価値を決定づける「真実の瞬間」への経営の積極関与』<その1>

日本企業が海外へ進出しグローバルで戦うことは、「1000倍の環境変化」と向き合う事を意味します。
このような環境下で日本企業が勝ち残っていくためには、

①世界で通用する製品・サービス開発
②現地の優秀な経営者の登用
③真実の瞬間に届く経営

を推進することが重要となります。今回のメールマガジンでは、上記対応の③に関連した『企業価値を決定づける「真実の瞬間」への経営の積極的関与』についてお話します。

■企業価値を決定づける「真実の瞬間」への経営の積極的関与
下記のような企業価値を決定する瞬間(真実の瞬間)に対し、経営が自ら直接的に関与する必要があると考えます。

・開発:スペックマネジメント(仕様決定)
・調達:サプライヤーとの価格・品質交渉
・生産:工数・不良削減などコストダウン活動
・営業:顧客との価格交渉

すなわち、重要商品、重要調達先、重要ライン、重要顧客に対しては、経営トップ又は事業部門長自らが、直接的に意思決定・コントロールする必要があります。
グローバル化が成功していない企業は、経営がこの真実の瞬間に関与せず、部下又は現地に任せっきりで、事後的に報告を受けているケースが多く散見されます。1000倍環境変化だから、自分は対応できないとするのではなく、重要な瞬間には、自ら現場に足を運び、三現主義に基づき、意思決定をする必要があります。
成功しているグローバル企業の経営者は、世界を縦横無尽に行き来し、この真実の瞬間に対し、自ら適切に対応していると考えます。
(ソニーの盛田元社長、ホンダの本田宗一郎元社長、GEのジャック・ウェルチ前社長、ユニクロの柳井社長等)
また、それを支える為に、経理又は経営企画は真実の瞬間に資する経営情報を経営トップに届ける必要があります。真実の瞬間に必要な経営情報については、次回以降でお話しします。

次回は、利益インパクトの大きい開発段階でのスペックマネジメントのポイントについてお話します。

(経営管理事業部 ディレクター 村田俊博、マネージャ 岩井 佳子)