第14号:コストダウン活動とコストマネジメントとの完全連動化(その4)

コストダウン活動とコストマネジメントとの完全連動化(その4)「タイミング連動」

グローバル全体で利益を極大化するためには、以下の3点が重要と考えます。

①最適地生産・メーカーレイアウトのシミュレーション
②コストダウン活動とコストマネジメントとの完全連動化
③海外拠点に対する利益管理システムのロールアウト

今回は、②コストダウン活動とコストマネジメントとの完全連動化のポイントについて、議論させていただきます。

利益を最大化するためには当然ながら各拠点のコストダウンを強力に推し進めなければなりません。
しかし、現実には現場でのコストダウン活動と原価管理部門や経営層のコストマネジメントが連動しておらず、

コストダウンが思うように進まないケースが散見されます。

コストダウン活動とコストマネジメントの完全連動化には、以下のポイントがあります。
先週に引きつづき、今週は(4)タイミング連動について解説します。
(1)製品連動
(2)プロセス連動
(3)データ連動
(4)タイミング連動 

(4)タイミング連動
コストダウン活動とコストマネジメントの連動において、特に重要なのが、タイミング連動(週次・日次)です。
現場では日々コストダウン活動が行われています。ところが多くの企業では月次で月1回前月のコストを把握するのみです。これでは施策の効果がタイムリーに把握できず、一生懸命コストダウン活動をしましたが、1か月後にやっぱりあまりコストは下がっていませんでした(=死亡診断書)となっていまします。

その日のコストダウン活動で実施した施策の効果はその日に把握し、施策の評価と課題を明らかにして、明日の施策に反映していくのが一番効果的です。例えば現場改善で段取りを内段取りから外段取りに変えた。その結果作業時間は何秒短縮され、不良や歩留まりは何%改善され、結果としてコストは何円下がった。
これをその日に把握すれば期待効果として十分なのか、不足しているなら明日は何を施策として実施するのか直ぐに反映させられるのです。

もちろんなんでもかんでも毎日コストを把握しろ、と乱暴なことを言うつもりはありません。施策は日々実施するものもあれば、週次で実施するものもあります。月次や四半期や半期で実施する施策もあります。重要なのはコストダウン施策のサイクルに合わせて評価を行い、これを適時次の施策に反映させていくというのがコストダウン活動とコストマネジメントの連動なのです。もっとも現状一番実施されていないのは週次や日次の評価なので、完全連動の実現ポイントも週次や日次になります。

次回は③「海外拠点に対する利益管理システムのロールアウト」について、議論させていただきます。

(SCM事業部 マネージャー 緒方美樹)