医療機器メーカーにおける
プロダクトライフサイクルコスト分析による利益改善

クライアントが抱えていた課題

開発部門、生産部門、販売・サービス部門が別会社体制になっているため、各社の情報が
連携しておらず、事業・製品単位での収益管理ができていなかった。そこで、開発から生産・
販売・アフターサービスまでのプロダクトライフサイクル一気通貫で視える化し、課題と対策を検討することにした。

レイヤーズのアプローチ

まずバラバラになっていたコスト・収益情報を集めて、機種軸で整理した。

具体的には開発コストは既に当該機種が3世代目になっていたため、初代から各世代別に投資・開発コストを整理し、さらに世代別コストを機種別にブレイクダウンして台当りの負担コストを算出した。製造原価も同様に機種別に台当りコストを整理した。また、販売コストは販売コストに加えて特にアフタービスを契約単位で分解し、それぞれの機種・契約単位毎の部品コストや人件費を整理した。

他方、売上は担当者毎・契約毎・機種番号毎に機種本体の販価とサービス収益を値引き額まで分解整理し、設計からアフターサービスまでを含めたライフサイクルコストと収益を世代別・機種別・固体別で可視化した。

成果

今回の可視化により、世代別機種別の当初販売計画に対する実績と累積損益を把握し、世代別の損益分岐点と赤字額及び3世代累計での損益分岐点が明確になり、最新世代の販売目標に対する再設定ができた。

また、機種別のコスト構造の変化が明確になり、どの施策が有効で、どの施策が効果が無かったか等の課題が明確になった。さらに、機器売りとサービスの収益構造が明確になったことで、トップ企業とのベンチマーク評価による収益目標(機器/サービス)を定め、値引きを含めた実売価格コントロールや、サービス獲得に向けた販売活動の課題とアクションプランの策定につながった。

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