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デジタルトランスフォーメーションにおける働き方改革の一つのソリューションとして、RPA(Robotic Process Automation)が注目されている。 RPAというデジタルテクノロジーを活用することで、労働力向上や働き方改革に寄与し、超効率経営の実現に大きく貢献するものと考えている。 (図1参照)
RPAでは、事前に定義した手順に基づき人間と同様なかたちでパソコン上でオフィスツールや業務アプリケーションシステムを操作することができる。つまり、ソフトウエアを操作するロボットにより業務の自動化を行う。ロボットは、主としてホワイトカラーのオフィス業務を自動化・効率化することから、デジタルレイバーとも呼ばれている。(図2参照)
RPAを導入することにより業務の効率化を実現し大きな効果が期待されている。一方で、パソコンの動作を自動化することから、比較的簡易に構築・導入できると思われている。 しかし、多くの企業ではユーザー主導で一旦はRPAの導入に着手するものの、本格的な展開に着手する段において頓挫してしまうケースも少なくない。 それでは、導入にあたり何を考慮すべきか。 弊社ではこれまでの多くのRPAの導入実績から、少なくとも以下の点を考慮し、RPAの導入すべきと考えている。
1.業務プロセスのムダとりと標準化 2.業務の見える化と改善目標の設定と管理 3.ロボットの開発・運用標準の策定 4.ガバナンスによるロボットの統治
1.業務プロセスのムダとりと標準化
RPAによる自動化に向け、事前に業務のムダとり・見直しを行い、真に効率化を実現する業務プロセスの設計を行う必要がある。 単に現状人が行っている手続きをロボットに覚えさせただけでは、真の効率化を実現することは困難である。 特に、紙の申請書や証票といった現物を前提とした業務の見直しや、判断業務と自動化業務を仕分けし、点在する判断業務を集約する等の対応も必要である。(図3参照)
RPAによる自動化では、一人の業務の一部が自動化されることになることが多い。よって、業務自動化後の働き方を個人の裁量に任せていると数か月のうちに自動化して削減された時間は従来の他の作業で薄まってしまうことが少なくない。 そのため、RPAを導入し、働き方改革実施後に得られる生産性と労働量をベースとした生産性目標を部門別業務別に設定し、その達成度合いを可視化・共有することが重要となる。(図4参照)
RPAの導入において、ロボットを開発することは、通常の業務アプリケーションの開発と大きく変わらない側面を持っている。 特に、基幹システムを操作するような重要な業務のロボットの開発には慎重に着手しなければならない。 特に、大規模なRPAの導入にあたっては、大型コンピューターでのバッチ処理の設計思想に近い形でのジョブの設計やロボット開発の標準化等が必要となる。(図5参照)
開発されたロボットは、社内の重要な業務システムや顧客情報をはじめ重要なデータにアクセスするアプリケーションである。 そのため、適正な管理を行わなければ、重要な機密上情報の漏洩や重要な業務が突然停止してしまう等多くのリスクを抱えることになる。(図6参照) 業務の継続した改善・生産性の向上に向け、業務のブラックボックス化・属“ロボット”化や野良ロボット化を避けなければならず、ロボットを統治するためのガバナンスの仕組みが必要となる。(図7参照)
レイヤーズでは、デジタルトランスフォーメーションにおける超効率経営の一つの手段として、RPAの導入を行ってきている。 業務プロセス改革のプロフェッショナルとしての経験・知見とあわせて、大型の基幹システムの構築等の経験・知見を組み合わせ、デスクトップ業務の自動化から大規模なRPAの導入まで行っている。 ツールによるロボットの開発はもとより、その前提となる業務プロセスの改革やアセスメント、ガバナンスの仕組みの構築等様々なサービスの提供を行っている。(図8参照)
エネルギー
RPAによる電力小売事業の契約業務プロセスの自動化
機械
RPAガバナンスの仕組みの整備
自動車・自動車部品
RPAによる受注出荷業務の自動化
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