2023/11/30
【プレスリリース】レイヤーズ・コンサルティング、日立建機株式会社の人的資本マネジメント・開示の強化を支援 ~機械メーカーとして初めてのISO30414認証取得、ならびに人的資本レポートの作成・開示を支援~
株式会社レイヤーズ・コンサルティング(東京都品川区、代表取締役CEO:杉野 尚志、以下:レイヤーズ)は、日立建機株式会社(東京都台東区、代表執行役 執行役社長兼COO:先崎 正文、以下:日立建機)の人的資本マネジメント・開示の基準であるISO30414の認証取得、ならびに人的資本レポートの作成・開示について支援したことを発表いたします。日立建機は、機械メーカー(※1)としては初めてのISO30414認証取得となります。
「ISO30414」とは
国際標準化機構(International Organization for Standardization)のマネジメントシステム規格の1つで、組織が自社の従業員に関する人的資本の情報について、定量化し、分析し、開示するための国際的な指標として設けられたガイドラインです。生産性やダイバーシティなど、人的資本に関する11の項目と58の指標で構成されています(以上、日本唯一のISO30414認証機関である株式会社HCプロデュース ウェブサイトより)。
「ヒト」の位置付けが、消費対象としての“費用”から投資対象としての“資本”に見直される中で、グローバルで人的資本開示への要請は強まる一方であり、人的資本を可視化、投資・強化して企業の競争力を高める上での有用なグローバル・スタンダードとして、ISO30414に対する注目度が高まっています。
日立建機は機械メーカー(※1)として初めてのISO30414認証取得
今回、日立建機は機械メーカー(※1)として初めてのISO30414の認証を取得しました。その勝因として、以下3点が挙げられるとレイヤーズは考えています。
第一に、経営戦略の実現に向けて「事業は人なり」と明確に謳い、グループ共通の行動規範「Kenkijin Spirit」(※2)をはじめとした人事理念、人財戦略・施策、それらを実現するための具体的な視点が整っていたこと。
第二に、ISO30414の認証に必要なメトリック(指標)の定量化や検証、プロセス構築が当初より進められつつあった上に、改善・強化すべき事象についても前向きに取り組んだこと。
第三に、何よりもCEO・CHROはじめ経営陣、人財本部の関係者が、人的資本強化と今回のISO30414認証取得を「第2の創業」を成し遂げるための契機と捉えて、自社の人的資本を可視化して人的資本経営を強化することに、「熱いおもい」を持って向き合ったことです。
※1 日本取引所グループが定める業種別で中分類「機械」に分類される公開企業を指す。
※2 「Kenkijin Spirit」:日立建機グループの価値基準・行動規範。「Kenkijin Spirit」は、言葉の壁を乗り越えて拠り所となるような共通のキーワードとして、「Challenge」「Customer」「Communication」という3つの「C」を明文化したもの。
レイヤーズによる日立建機に対する支援
レイヤーズは今回、以下の切り口から幅広く日立建機を支援しました。
■経営・事業戦略から連動化一体化した人財戦略・施策の体系的整理
■ISO30414メトリックの選定とFit & Gap分析
■人的資本マネジメントのプロセス検証・強化
■人的資本レポートのドラフト作成・推敲 等
日本発のコンサルティングファームであるレイヤーズは、これまで500社1,000件以上のプロジェクト支援を手掛け、なかでも人事領域の支援は企業それぞれの「らしさ(個性)」を引き出し、変革への熱き「おもい」に寄り添って、実践までクライアントと共にやり抜くことを大切にしております。
「人」を非常に重要な資本と捉えてきた日立建機は、今回さらに「本物の人的資本経営」に向けて力強い一歩を踏み出しました。日立建機の取り組みや人的資本強化に対する「熱いおもい」を真正面から受け止め、ISO30414取得ならびに人的資本レポートの開示を支援できたことは、レイヤーズにとっても大きな喜びであり、貴重な機会となりました。
レイヤーズのHR事業部は、「経営視点」・「グレート・リセット」・「ピープルファースト」の3つをコンセプトに、日本企業が「人と組織で勝つ」ための人財経営コンサルティングを提供しています。その一環として、ISO30414の認証取得を含めた人的資本経営の推進・強化を積極的に支援しています。今回の日立建機への支援を機に、レイヤーズは開示対応にとどまらない「本物」の人的資本経営を通じて「人と組織で勝つ」ための支援に、より一層取り組んでいく方針です。
■日立建機株式会社について
URL:https://www.hitachicm.com/global/ja/
日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカーです。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションをお客さまに提供する真のソリューションプロバイダーとして、お客さまと共に成長をめざします。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%です。詳しくは、日立建機のウェブサイトをご覧ください。
■株式会社レイヤーズ・コンサルティングについて
1983年に創業した約450名のコンサルタントを有する日本発の独立系コンサルティング会社です。私たちは自らが「戦う創造集団」として、オープンイノベーションの実現や社内常識の打破を通じて、お客様が激しい環境変化の中、勝ち残るためのパワーエンジンとしてご支援することを使命としています。
人事・人財戦略策定、タレントマネジメントシステム構築、人事制度設計、経営管理制度の構築・導入、会計システム再構築、原価企画、原価管理、製品開発プロセス開発、事業戦略再構築、新規事業開発、デジタルトランスフォーメーション推進などの幅広い領域で、国内有力企業約500社に対し、約1,000プロジェクトのコンサルティングサービスを提供しています。
■関連プレスリリース
日立建機株式会社 プレスリリース
https://www.hitachicm.com/global/ja/news/press-releases/2023/23-11-30/
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社レイヤーズ・コンサルティング マーケティング部
TEL:03-5791-1189
■プレスリリースのPDFデータはこちら
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