リソースアグリケーション

1.リソースアグリケーションとは

リソースアグリケーションとは、太陽光発電等により各地で分散発電された電力(リソース)を集約・制御(アグリケーション)することで、需給バランス調整用の1つのエネルギーシステムとして活用しようとする取り組みを指します。これは分散したリソースをあたかも一つの発電所のように機能させることから、仮想発電所(VPP(=Virtual Power Plant))とも呼ばれています。

2.リソースアグリケーションに取り組む意義

リソースアグリケーションに取り組むことで、より効率的かつ環境への負荷が少ないエネルギーシステムの実現が期待されます。

  1. 電力需要の負荷標準化
    「電力需要の負荷標準化」とは、季節や時間帯ごとに生じる電力需要格差を縮小する取り組みのことで、従来はピーク時の需要量に合わせて過剰な設備を整備する必要がありましたが、リソースアグリゲーションは分散した電力を活用することにより、その格差を埋める1つの電力源として期待されています。
  2. 再生可能エネルギーの導入拡大
    リソースアグリゲーションによって、太陽光やバイオマス、風力、水力発電による電力が再生可能エネルギーとして効率的に分配される仕組みが整備され、一般事業者や消費者によるそれら発電施設の導入や事業化のさらなる促進が期待されます。
  3. 省エネの促進
    省エネで生じた余剰電力もリソースアグリゲーションによって取り扱うリソースの1つであり、一般事業者や消費者による省エネ分が取引される仕組みが整備されれば、省エネに関する取り組みの活性化が期待できます。

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