東急グループのセキュリティ事業の新規立ち上げをご支援。東急線沿線地域の「安全」を保障し、安心して暮らすことが出来る街作りの実現へ。

セキュリティ事業立ち上げの経緯を教えてください。

下形さま 会社の立ち上げの時は1990年代後半〜2000年代初めの東急グループ再編を終えて、新しい芽、新しい事業を立ち上げていかなきゃいけないという想いがあったタイミングでした。
新しい事業って何をやるのかといった時に、東急グループというのは鉄道を中心として安全・安心がグループの基幹的なものなので、東急線沿線の安全・安心な街づくりというのが事業の大きなコンセプトになるだろうと思っていました。
街に来ることが楽しくなるとか、おもしろくなるというような世界観を追求しているので、安全・安心ということを担保していく、セーフティネットとしてのサービスを創りたかったんですね。

事業を立ち上げた際の課題について教えてください。

下形さま すでに圧倒的な市場支配者がいる状態で、そこに参入していく形だったので、勝ちストーリーを作っていく必要がありました。要は競合他社に勝ち目はあるのって話ですね。
加えて、いつまでに事業を立ち上げるという、キックオフのタイミングは決めていたので、プロモーションや商品開発などは事業立ち上げと並行してやっていくスピード感でした。

レイヤーズにご依頼いただいた理由を教えてください。

下形さま レイヤーズさんとの関係性でいうと、実はこのプロジェクトより前に、東急電鉄で利益管理制度の再構築という仕事をお願いしていました。
そのプロジェクトで、制度設計や管理会計の事業ユニットごとのP/L・B/S・C/Fの財務3表を作っていった時に、会計をどういう風にやっていくかというアカウンティングの知識が豊富だなと感じていました。
日夜ずっと議論して、プロジェクトを進めていった中で、理解力があり、すぐさまアウトプットも出てくるといったような、実行性を担保できる印象がすごくありました。
2004年の東急セキュリティ立ち上げの時は、スピーディーにオペレーションのプロセスを組み立てないといけなかったため、短期的に成果が出るんじゃないかということでレイヤーズさんに支援をお願いしました。

レイヤーズに対する評価はいかがでしょうか。

下形さま 素早い理解をして、それを実行に落とし込んでいくということを当社のスタッフとして、一人はBtoCのオペレーションの部分を担当し、一人は法人営業の体制構築を担当するといったように、事業立ち上げに必要なすべてのプロセスにおいて、活躍をしてもらったということが大きかったです。

記憶に残っているエピソードはありますか？

下形さま 遅い時間に「そろそろ帰ろうかな」と思っていたら、「これから打ち合わせできますか？」と打診されたことですかね。サービスインのタイミングが決まっていた中で、切迫感と真剣さを持ってくれていたからこそだと思います。我々の社員以上に熱い思いを持って、このプロジェクトをやり遂げるという非常に大きな意思を感じましたね。
どちらかというとコンサルティング会社の方たちは、クライアントから言われた課題に対して、「こんなペーパーができました、いかがですか？」という第三者的な仕事の仕方じゃないですか。たしかにそれで図表・資料もすごく綺麗になって見た目は良いんですが、その資料の中の言葉であったり、その対象への魂が入っていないんですよね。
それに対して、レイヤーズさんは会社の文化なのか、組織、あるいは経営トップの人たちの想いが伝わっているのか、我々と一緒になってやっていくというところが、プロジェクトを通して非常に感じられました。当時のことを思い返すと、レイヤーズさんが熱い思いを持ってやってくれたことが、東急セキュリティの立ち上げに大きく貢献してくれたなと思っています。