CVI(Customer Value Index)
CVI(Customer Value Index)とは
CVI(Customer Value Index)とは、部品群ごとに顧客価値(お客様に価値を与える機能)を定義し、コストとの相関をみることで、「原低余地の分析/改善」「新部品の目標設定」を推進する、原価企画の武器となるツールです。
CVIの2つの定義
- 機能部品
仕様/スペックに基づき顧客価値を定義できる部品
- 加工部品
仕様としての顧客価値を定義できない部品(その部品が存在すること自体が価値になる)
CVI作成に向けた必要情報の整理
- 基本情報
各部品の属性情報及びコスト情報
例)品番、品名、仕入先コード、仕入先名、購入実績単価、購入実績数量
- 仕様情報
機能品の情報及びコスト分析の元ネタ情報
例)最大風量、最大制圧、騒音レベル等
- 加工情報
加工品の情報及びコスト分析の元ネタ情報
例)重量、表面積、肉厚、材質、工程数
CVI作成の進め方
- 対象部品群の選定
・複数製品で横断的に使用される機能部品から購買実績額の多いものを選定 - コスト重回帰分析
・納入仕様書上の情報を転記し、仕様情報を集積
・仕様情報を組み合わせ、複数のパターンで重回帰分析を実施 - 顧客価値の定義
・分析結果を基に部品群の果たすべき役割/機能を考え抜き顧客価値を定義 - CVI作成・分析
・定義した顧客価値を基にCVIを作成・分析し、コストパフォーマンスの低い部品の特定や共通余地等を検討