会計システム刷新
“Fit to Standard”での会計システム刷新を実現するコンサルティングアプローチ
会計システムの刷新を行うにあたり、従来の“Fit & Gap”アプローチではなく、“Fit to Standard”アプローチでシステム刷新を行うことが主流になってきています。
しかし、“Fit to Standard”による導入がうまくいかないケースは後を絶ちません。
当社の「会計システム刷新コンサルティング」では、パッケージシステムの標準機能だけに着眼するのではなく、経理財務業務そのものに着目します。「Fit to Standardの事前検証」「業務改革」「目的に沿った多様な解決策の提示」を行うことで、真の“Fit to Standard”による会計システム刷新を実現します。
会計システム刷新が昨今求められる背景
2000年前後に起きた「会計ビッグバン」やERPの登場、また2010年頃から普及し始めたクラウドサービスなどを契機として、多くの企業が会計システムを導入してきました。これらのシステム導入から15年~20年程度が経過し、老朽化更新や制度対応を目的とした会計システム刷新に踏み切る企業は少なくありません。
しかし、会計システム刷新の目的はそれだけに留まらず多様化してきています。例えばグループ会計情報基盤としてのデータ活用やガバナンス強化を目的としたグループ共通会計システムの導入を行う場合があります。
また最近では、DXやAIの活用を見据え、DXツールやAIエージェントを適切に使いこなすための標準化された業務基盤及びデータ基盤とするために、会計システムの刷新を行う企業も増えてきています。
“Fit to Standard”を大原則とした会計システム刷新
従来の会計システム刷新においては、自社の業務プロセスに最適化されたシステム導入を目的とした“Fit & Gap”アプローチが主流でした。しかしその結果としてアドオン/カスタマイズの増大や保守費用の増大などの弊害が生じたこともあり、近年ではパッケージ標準機能に自社業務を合わせる“Fit to Standard”アプローチが主流となっています。
“Fit to Standard”によりアドオン/カスタマイズをできる限り抑えることで導入コストの削減や導入期間の短縮を図れるだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 業務の属人化やブラックボックス化が解消され、業務品質の向上や均一化が図れる
- アドオン/カスタマイズを避けることで法改正対応を含むバージョンアップのサービスメリットを享受できる
- 例外処理をなくすことで会計データも標準化・整流化されるため、財務会計及び管理会計の双方にとって管理しやすいデータとなる
【図1】“Fit&Gap”から“Fit to Standard”へ
“Fit to Standard”による会計システム導入がうまくいかない理由
あらかじめ用意された標準機能に従って処理をすればいいのだから、一見すると”Fit to Standard”による会計システム導入は非常に簡単に実現できてしまうように思えるかもしれません。しかし、現実には”Fit to Standard”を掲げながらも、結果的にアドオンだらけのシステムになってしまったり、途中で導入プロジェクトが頓挫してしまったりするというケースは少なからず起きてしまっています。
“Fit to Standard”による導入が失敗してしまう理由として、主に以下の3点が挙げられます。
- とにかくコスト重視、低価格ありきのパッケージ選定
基準に則った処理をするだけだからどのパッケージを使っても同じだと捉え、安易に価格だけを見てパッケージを選定してしまうと、後になって機能不足や性能不足が発覚してしまいます。 - 標準機能しか見ない導入検討
会計システムは決して経理業務のすべてをカバーしているわけではありません。標準機能で用意された範囲だけの業務設計やパラメータ設定だけ進めてしまうと、前後の業務との不整合が生じてしまい業務が不成立、結果的に使えないシステムとなってしまいます。 - 目的の乱立や矛盾による迷走
業務の標準化・効率化・高度化などをプロジェクト目標に掲げても、そのすべてをパッケージ標準機能が実現してくれるわけではありません。標準化と効率化は相反する場合もあります。
会計システム刷新を成功に導くための重要ポイント
“Fit to Standard”での会計システム刷新を成功に導くために、レイヤーズ・コンサルティングでは以下の3つを重要ポイントと定めています。
- パッケージ選定前の構想段階から“Fit to Standard”を意識した推進
マネジメント層から現場担当者層まで、Fit to Standardの意識づけを行うことは当然重要ですが、パッケージシステムが本当に自社にマッチするのか、機能面・非機能面双方で事前にしっかりと見極めることが重要です。 - 業務を網羅的に把握した上での、パッケージ適用外業務の見直し
標準機能でできないことの原因は、得てして伝票入力前の例外処理や個別対応に存在します。パッケージ適用外の業務も網羅的に把握した上で、部門横断の課題や時には社外との調整にも切り込んでいくことが重要です。 - 目的・対象・アプローチを混同しない、適切なソリューションの選定
標準化すべき業務とその方法、効率化すべき業務とその方法、などをしっかりと峻別し、パッケージシステムに拘らずDXツールやAI活用など様々なソリューションを組み合わせて最適な姿を作り上げることが重要です。
レイヤーズ・コンサルティングの会計システム刷新アプローチ
先ほど述べた3つの重要ポイントを押さえるアプローチとして、当社では以下のようなコンサルティングを行いプロジェクトを成功に導きます。
- 構想フェーズでの「Fit to Standard可能性検証」の実施
当社は海外製・国産問わず多くの会計システム導入経験があります。その経験に基づき各システムの特徴を理解しているため、パッケージ選定前に自社に適した製品かどうかの見極めが可能となります。またアドオンを回避するための手段も豊富に保持しているので、現状ありきではない導入後の姿を見据えた評価を実施できます。 - 経理業務改革の徹底的な実施
当社は数々の業務改革実践経験に基づき、パッケージシステム範囲外の業務も含め経理業務を幅広く理解しております。特に会計システムはフロント部門との調整が肝になることが多いので、第三者として部門横断課題に積極的に切り込み、忖度なく課題解決策を提示いたします。 - AIエージェントの積極的活用
パッケージシステムはあくまで標準化されたプロセス・データの基盤であると捉えております。これまでの業務改革経験を踏まえると、非効率の多くはシステムの前後にある膨大なExcel作業などに存在しています。当社ではこれらのExcel作業に対して積極的にAIエージェントの導入を推進し、効率化を実現しています。
【図2】Fit to Standard可能性検証アプローチ
【図3】会計システム周辺業務へのAIエージェント活用
会計システム刷新の成功事例
最後に、当社が会計システム刷新を成功させたご支援事例をご紹介いたします。
- 自動車メーカー
パッケージ選定前に「Fit to Standard可能性検証」を実施、現行システムのアドオン機能分析をしながら最新パッケージへの適合可能性を検証。選定後のスムーズな導入作業を実現。
またパッケージ範囲外の業務に対しAIエージェントを導入、効率化を実現。 - 電子部品メーカー
現行業務とパッケージ標準機能の双方を押さえたシナリオ検証を実施。GAPに対して業務改革を行いながら検証を繰り返し、標準機能での実現性を高めていき、I/Fを除きアドオンゼロでの導入を実現。 - サービス業
SaaSによるアップデート対応等のメリットを最大限享受するために、周辺システムとの棲み分けや業務改革を徹底し、その結果I/Fを除きアドオンゼロでの導入を実現。
レイヤーズ・コンサルティングは業界・業種を問わず幅広い企業に対して会計領域のコンサルティング支援を実施しております。その経験・強みを活かして真の“Fit to Standard”による会計システム刷新を実現いたします。
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