食品メーカーの会計システム再構築

クライアントの課題

数十年前に構築したホストコンピューター上の会計システムが老朽化で限界を迎えていました。また、経営計画策定や着地見込み策定に時間と工数がかかり、意思決定の迅速化のためにも、スピード化・効率化が求められていました。

レイヤーズのアプローチ

会計システム再構築において、重視したのは単品別にPDCAサイクルをいかにまわすかということでした。
当時経営計画は、12月から作成が始まり、確定するのは翌年3月であり、4か月を要していました。しかし、天候や競争者の動きが売り上げに強い影響を与える食品事業においては、経営計画が確定した翌月にあたる4月でさえ、既に前提条件が変わって、経営計画がモノサシとして役に立たないと指摘されていました。
 
そこで、年度経営計画は、簡単に1か月程度で立案し、四半期ごとの計画立案に重点を移し、営業・生産・物流を含めて四半期計画を単品別に作り込み、日々の単品別実績とこれに基づいた四半期の着地見込管理を強化しました。

財務会計としては、それまでオフコンによる事業所会計(日々事業所ごとに入力し、月次バッチでデータを吸い上げ、全社決算を実施)であったため、決算における事業所間のやり取りが複雑で、かつ時間もかかっていました。
そこで、本社に会計パッケージを導入するとともに、ユーザーが会計仕訳を意識しない現場入力システムを導入し、日々会計情報が全社的にみえるようにし、決算日程の短縮化と決算業務効率化を図りました。

【図1】新会計システム全体像

成果と顧客満足

財務会計システム、管理会計システム、事業計画システムをシームレスにつなげることにより、従来4か月かかっていた年度計画策定が、1か月程度に短縮できました。着地見込みは、営業担当者が日常的に自らの顧客別計画実績管理を行い、それに基づき販売計画を修正することにより、最新の着地見込みが作成され、経営層の判断のスピードアップに活用されています。

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