受け身の調達から攻めの調達への変革

クライアントが抱えていた課題

製品のデジタル化・複雑化に伴い、外製部品比率が高まり付加価値が社外に流出している中、経営層より「受け身の調達」からデジタルテクノロジーを活用した「攻めの調達」にトランスフォームすべきとの要求がありました。そこで、調達改革プロジェクトを立ち上げ、次期中期経営計画の中で調達の付加価値向上に取り組むこととなりました。

レイヤーズのアプローチ

調達改革にあたって、まずは自分達の実力(As-Is)を徹底的に分析しました。現状は、ルーティーン業務に忙殺され、仕事がたこつぼ化し、調達のフロントローディングが十分行われていないことが判明しました。
そのうえで、次期中期経営計画で目指すべき姿(To-Be)を徹底的に議論し、3つの取り組みテーマを掲げ、調達改革を推進しました。

  1. 要素技術開発への調達のフロントローディング
  2. 情報武装調達の推進(そのためのSRMの導入)
  3. デジタルテクノロジーを活用した業務のリーン化

また、上記を実現するために、組織的には開発部門からの人材異動を行うとともに、複数事業に分散していた調達部門を調達本部として集約し、調達ナレッジの集約と業務の効率化を図りました。

【図1】調達におけるAs-Isと目指すべきTo-Be

成果

従来は組織の壁が存在して受け身の調達であったため、開始当初は調達と開発・生産との間で温度差がありましたが、調達部門の取り組み意欲や人事異動等により、開発・生産側も積極的に取り組み、改革テーマを推進することができました。
また、SRMを導入することにより、従来メール・電話等で行っていたサプライヤーとのやり取りがデジタル化され、サプライヤー側の効率化やBCP対応の迅速化にもつながりました。

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