IT基本構想/IT調達支援
レイヤーズのDXコンサルティング全体像
当社は、以下の【図1】における「2.新業務・ITの要件定義」と「3.新業務・ITの導入、効果の享受」を分離し、「3.」以降はIT導入の本来目的を達成するための水先案内(PMO)に特化しています。施主の代理人としてIT専門家であるベンダと折衝し、状況に応じた落しどころを定義します。
【図1】レイヤーズのDXコンサルティング全体像
IT基本構想
ITを調達する前に、調達イメージを定めるための基本構想が必要となります。
ここで明確な思想固めをすることが、より良い調達につながります。
【図2】IT基本構想
① 現有IT資産の価値を評価する
現有IT資産の使えるところは使うという判断も大いにあり、です。
「カネをかける領域」はどこかを見極めることが大切です。
【図3】現有IT資産の価値を評価する
②市場のIT技術との親和性を評価する
「夢のIT技術」はありません。概念倒れに終わっていることも多々。焼き直し・言換えも多く見受けられます。
IT技術のセールストークは長所の説明です。短所をもみきわめることが重要です。
【図4】市場のIT技術との親和性を評価する
③ ITの運用体制を評価する
「運用を誰がやるか」は次々世代のITに影響します。
【図5】 ITの運用体制を評価する
④ ユーザの変革受容度を評価する
「使われないシステム」になる芽は摘まねばなりません。
「使われないシステム」は、野放図なExcel・お手軽ソリューションの発生を招き、ITガバナンスが崩壊するリスクがあります。
【図6】ユーザの変革受容度を評価する
⑤ 危機管理の考えを定める
導入も運用も、まず思い通りにはいきません。成功確率は3割とも言われます。
かといって、システムなしではもはやビジネス遂行は不可能です。
【図7】危機管理の考えを定める
IT基本構想の手順
IT基本構想は、通常下記の手順で推進します。
【図8】IT基本構想の手順
IT調達を行う場合の留意点
IT調達は、企業行動を高度化するための資産調達ですから、慎重に行わねばなりません。
ITのプロジェクトは、一般に成功率が3割と言われます。調達側が調達後の資産利用イメージを明確に持っているかが、成功不成功を分けることとなります。イメージを表現する場が、提案依頼書(RFP)です。
イメージを表現できても、良いパートナーを選ばねばなりません。これには提案書評価基準が必要です。
【図9】IT調達を行う場合の留意点
RFPの記載事項
RFPへの一般的な記載項目は下記となります。
複数社から提案があっても、AtoAで比較可能なRFPを作る必要があります。
【図10】RFPの記載事項
評価基準の記載事項
評価基準の一般的な記載事項は下記になります。
定量的であること、評価者間で意見が割れない具体性が必要です。
【図11】評価基準の記載事項
RFPの作成手順
RFPは、通常下記のように作成します。
【図12】RFPの作成手順