次世代シェアードサービス見直し

次世代シェアードサービス見直しとは、グループ全体の経営・事業への貢献・効率化を推進するために、コーポレート機能を“戦略の担い手”としてのCoEおよび“オペレーションの標準化・デジタル化”を推進するOPEの機能を担う司令塔的な機能として再定義し、場合により、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(外部化)も活用することです。

特に、日本企業においては、コーポレート機能の非効率性・肥大化が、生産性低下の大きな要因となっているため、本業として行う業務に注力できる仕組み作りを行うことが必要不可欠となっております。

レイヤーズでは、オペレーション業務を徹底的に排除し、グループHQ/各社が本来行うべき業務(CoE/BP)に全精力を傾けられるよう、グループSSCへの集約化・BPO化、オペレーション業務の徹底的な標準化・DX化、その上でのCoE/BP機能の設計、グループSSCの組織設計・経営管理の仕組み構築を支援するためのコンサルティングを提供しております。

オペレーション業務の割合の大きさが生産性低下の要因

多くの日本企業では、人事・経理部門の70~80%はオペレーション業務であり、人事・経理部門のモチベーションも低くなる傾向にあります。
オペレーション業務が肥大化している中では、効率性も損なわれる傾向にあり、如何にオペレーション業務を小さくし、グループHQ/各社から排除できるかが大きなポイントとなっております。
そのため、オペレーション業務をグループSSCへの集約化/BPO化し、各社から排除した上で、徹底した標準化・DX化を推進することで生産性を高めることが必要不可欠となります。

【図1】コーポレート部門における生産性向上の必要性

【図2】人事・経理部門におけるモチベーション調査

機能再配置からのSSCミッション設定・継続的改善の仕組み構築

①コーポレート機能の再配置
②グループSSC/BPOとしての業務の標準化・DX化のサービスパッケージ化とシステムの共通化
③グループSSCとしての機能別組織設計と計数管理による継続的な改善

コーポレート機能の再配置

コーポレート機能の再配置の考え方としては、事業としてコアとなるものと、ノンコアとなるものを分けることが必要であり、

 

  • コア⇒グループ内に残す
  • ノンコア⇒SSC/BPO

 

と切り分けることが求められます。

 

この考え方を適用する実行上の第1のポイントは、SSC/BPOに出せる機能を切り出すのではなく、SSC/BPOに切り出すことを明示した上で、グループ内に最低限残すべき機能を抽出する、考え方の転換が求められます。

 

第2の実行上のポイントとしては、まずは、SSC/BPOに集約化することが大事です。標準化・DX化してから行うことでも良いのですが、集約化を最大限進めたいのであれば、まずは集約化する・そのうえで標準化・DX化を行うことが必要となります。

【図3】コーポレート部門の機能配置の考え方

【図4】人事・経理業務における業務の転換

SSC/BPOとしての業務の標準化・DX化とシステム共通化

グループSSC/BPOとしてサービスパッケージ化を行ううえでのポイントは、グループ各社の規模・業態・制度に応じた、あるべきサービスパターンの整理として、業務・システムを1パターン化を目指しつつ、柔軟にパターンを分岐させることが必要となります。

 

また、重要視点③でも説明いたしますが、グループSSCの業務運用としては、各社の独自性をなるべく排除するために、機能別組織への移行が推奨されます。

【図5】業務改革(集約化・標準化)・デジタル化・BPO

【図6】サービスパッケージ化のイメージ(人事業務)

【図7】サービスパッケージ化のイメージ(経理業務)

グループSSCとしての機能別組織設計と計数管理による継続的な改善

グループとして最適・効率性を考慮した体制としては、機能別組織への移行が推奨されますが、一方で、グループSSCの集約化の規模により、アカウント別組織を組み合わせたマトリクス組織とすることが推奨されます。
 
また、グループSSCとしては集約したタイミングから生産性を高めることが必要不可欠であり、継続的な改善を図る仕組み作りとして、計数管理とマネジメントサイクルを構築することが求められます。

【図8】グループSSCにおけるマトリクス組織イメージ

【図9】シェアードサービス事業における運営・管理の機能(例)

SSC集約化パターンの型を構築し、段階的に集約化・外部化

まずは、グループ展開による定性・定量効果と投資を見極め、グループ展開計画の実現性を確認・調整します。
 
そのうえで、SSC集約化パターンの型を標準化・DX化を徹底できる型を整理し、外部化を徹底する仕組みを構築いたします(投資対効果やタイミングによってはグループでの共通システム化も視野に入れ検討する)。
 
グループ展開計画・SSC集約化の型を作成したうえで、グループ展開を順次実施していきます。

【図10】グループSSC導入ステップ

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