Side-by-Side開発
Side-by-Side開発とは
Side-by-Side開発とは、ERPパッケージを導入する際に、ERP標準機能で対応できない業務要件をシステムにて実現するためには追加開発(=アドオン開発)が必要となります。
その追加開発をERPパッケージの実行基盤とは別の基盤にて行うことを「Side-by-Side開発」と呼びます。
対立する概念として、ERPパッケージ内部に開発を行う「In-App開発」という開発手法が存在します。
(In-App開発の詳細については、用語集「In-App開発」参照)
Side-by-Side開発のメリット
従来までのIn-App開発手法による追加開発では、ERPパッケージと結合度が高いため、ERPをアップグレードした際に変更点による追加開発への影響を把握しきれない部分があり、アップグレードの際にも導入時に行うような広い範囲でのテストを実施することが一般的でした。また、In-App開発により多くのアドオン機能を実装することで、ERPのアップグレードが困難になるというケースもありました。
そこでSide-by-Side開発によってERPパッケージの実行基盤自体は追加開発を行わない状態とし、別基盤上にて追加開発を行うことで、それらの機能とERPパッケージをAPI連携することが可能となりました。
これにより、ERPのアップグレード時のテストをAPI連携部に絞った範囲で実施できるため、アップグレードに伴う負荷及び費用が軽減されるというメリットがあります。
システムパフォーマンスの観点や法改正への対応などを考慮した場合、ERP本体は極力高い頻度でアップグレードすることが望ましいとされる中で、Side-by-Side開発によってアップグレードに伴う負荷及び費用を軽減できることは大きなメリットであると言えます。