サクセッションプログラム

1.サクセッションプログラムとは

サクセッションプランとは事業継承者(後継者)を育成するための計画のことです。2015年施行のコーポレートガバナンス・コードには、「取締役会は、会社の目指すところ(経営理念等)や具体的な経営戦略を踏まえ、最高経営責任者等の後継者の計画(プランニング)について適切に監督を行うべきである。」と定められ、重要性が高まっています。

 

実際のサクセッションプランでは、事業継承者として必要な知見や能力を定義し、事業継承候補者にその知見・能力の習得、さらには事業継承候補者が不足している場合には外部登用含め、事業継承候補者の充足を図ります。事業継承候補者を人財プールとしてその充足度・準備率を計画的に高めていくために、単なる幹部候補者に対する研修だけでなく、組織的な人財プールへのノミネート・選抜型研修・アセスメント・タフアサインを考慮した戦略的なポジション配置等を統合的に行うサクセッションプログラムとしてマネジメントしていくことが重要です。

 

サクセッションプランを広義の意味で解釈する場合、事業後継者という会社トップのみならず、経営幹部候補としての重要ポスト(執行役員、その候補となる部長職)の後継者育成として拡大的に実践することも有効です。

2.サクセッションプラン(サクセッションプログラム)導入

サクセッションプラン(サクセッションプログラム)導入は以下の4ステップで進めます。

<ステップ1>

経営戦略・事業戦略を実行するために必要な経営幹部・重要ポジションのあるべき人財を定義し、その人財要件を明確にします。

<ステップ2>

その人材要件を満たす素養のある事業継承候補者を選出します。

<ステップ3>

その事業継承候補者に対して人財要件のスキルギャップを埋めるための施策(選抜型研修、タフアサイン)を立案・実行します。

<ステップ4>

事業継承候補者のアセスメント、及び人財プールの充足率・準備率を定期点検し、必要に応じてサクセッションプログラム全体の見直しを行います。
(ステップ1・2に戻ってサイクルを回します。)

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