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現行国内SAP ERPのグローバル統合S/4移行に向けたアセスメント

クライアントが抱えていた課題

グローバルな化学メーカーであるクライアントでは、これまで地域ごとにSAPシステムを構築し、会社別の業務プロセスを尊重し、ユーザーの要望に応じて機能追加してきたため、ユーザーには使い勝手がよい仕組みとなった。

一方で、会社別に画面や入力項目も異なるバラバラの仕組みとなり、サーバーも会社別に分かれてしまった。また、グローバルで業績管理やサプライチェーン管理を行うためには各国サーバーにそれぞれログインし、異なる画面からデータを抽出、加工しなければならず、手間がかかるなどの課題があった。

そこで、グローバルで統合したSAP S/4による新システムの構築を決定した。しかし、国内においては、これまで大量のアドオンプログラムを構築しており、そのアドオンを生かしていくか、標準機能への見直しを行うか、どの程度の移行費用、期間になるかが見えないことが課題であった。

レイヤーズのアプローチ

現行のR/3(ECC6.0)から統合型S/4への移行方法をどうするかの検討からスタートした。SAP社でもR/3からS/4への自動的な移行ツールを提供していたが、スタンドアローン型で運用していた現行のR/3から自動的にS/4へ移行したとしてもその後の手直しが大きくなるため、通常の導入方法をベースとした移行方法を前提とした。

次に、大量にあるアドオンプログラムの分析を行った。独自の分析ツールを構築し、アドオンプログラムの有効ステップ数を洗出し、それぞれのプログラムのタイプを分類した上で、移行時の工数を算出した。

大量のアドオンプログラムの中には、当初必要で構築したが、その後使われなくなったプログラムも多数存在しており、SAPの本番ログを分析した。また、ログ上には出てこないアドオンプログラムから呼び出されるプログラムを解析するツールを構築し、不要資産の特定を行い工数から削減した。

これらの情報をもとに、移行プロジェクトの工数、体制、スケジュール、費用を可視化しクライアントへ提供し、併せて分析手法をクライアントの担当者へ技術移転した。

成果と顧客満足

移行における期間、費用を明確化することで、今後の検討の方向性が導けたこと、また、これまでどれだけあるか把握できなかったアドオンプログラムを可視化し、またアドオンプログラム資産の評価方法を明確化したことで評価をいただくことができた。

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