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データマネジメント

 企業活動において、データのやり取りは必須であり欠かせません。しかし、昔は紙媒体でやり取りされていたものも近年ではそのほとんどがデータ化されています。従って、世界中の企業とタイムラグなくやり取りでき、データそのものが資産となっている現代において、そのデータをいかに活用し、いかに管理するかがビジネス差別化において欠かせないものとなっています。ここでは、そのデータマネジメントの重要性やポイントについて紹介します。

1.データマネジメントとは

 データマネジメントとは「データをビジネスに生かすことができる状態で管理し、修正・更新させていくこと」です。データを元のデータのまま保管するのではなく、使いたいときに使える形に変換させ管理することでその価値が高まるのです。

<マトリクス型組織の期限>

 「DMBOK」とはDate Management Body of Knowledgeの略で、日本語でデータマネジメント知識体系と呼ばれます。米国DAMA(Date Management Association)インターナショナルに所属するデータマネジメント実務家によって書き上げられた著書がDMBOKです。DMBOKにより、データマネジメントの機能・成果物・役割・用語について定義づけされています。

 DMBOKではデータマネジメントについて、以下のように定義づけしています。

データマネジメントとは、データとインフォメーションという資産の価値を提供し、管理し、守り、高めるために、それらのライフサイクルを通して計画・方針・スケジュール・手順などを開発・実施・監督することである。
DAMA International(DAMA日本支部、Metafindコンサルティング監訳)
: データマネジメント知識体系ガイド第二版. 日経BP社, 東京, 2017, p40

つまり最初に述べたように、データそのものを管理するだけでなく、いかに活用するかがデータマネジメントなのです。

2.データマネジメントを構成する機能

 データマネジメントは様々な機能によって成り立ちます。データそのものだけではデータマネジメントは成り立たず、その活用法や様々な体制・ルールが伴ってはじめてデータマネジメントといえるのです。

<データマネジメントを行うにあたって>

 先述のとおり、データそのものだけではデータマネジメントは成り立ちません。データマネジメントを成功させるためには、下記の手順を踏んで下準備をしっかりしてから取り掛かる必要があります。

①収集したデータを集計・加工・分析するため、データの品質は確かなものかを確認する
②データを集計・加工・分析するためのツールの整備やセキュリティ対策を行い、データの利活用に必要な環境を整える
③データマネジメント活動を推進するにあたっての体制・運用ルールを整える

データマネジメントを成功させるには、これらの準備をしてからデータマネジメントに取り掛かることが重要です。

<「DMBOK」によるデータマネジメントを構成する機能>

 DMBOKによればデータマネジメントを構成する機能は複数ありますが、その中でも主要となる基本活動は「データ品質管理」と「データガバナンスの推進」だといいます。
 データ品質管理には、精度・鮮度・粒度の3つの観点から評価し、具体的な活動内容にはマスタデータ管理やデータ項目の意味管理が含まれます。そしてそのデータの中身やどう活かすのかによって、維持すべき品質レベルは異なります。
 データガバナンスの推進には、データ品質の維持、そしてデータマネジメント活動を行うにあたっての環境の整備も含まれます。
 この二つの基本活動が、データマネジメントを推進するためには欠かせないとDMBOKはいいます。

3.データマネジメントを成功させるには

 ここまでデータマネジメントの定義やその推進方法について紹介しましたが、最後にデータマネジメントを行うにあたってのポイントや成功させるカギを紹介します。

<データマネジメントのポイント>

 データマネジメントのポイントは3つです。

  1. データマネジメントを行う目的はなにかを明確にする
    データマネジメントは手段であり、最終的な目的ではないことを常に念頭に置くことが大事です。データを整備・活用することで何ができるのか、企業の利益にどうつながるのかという本当の目的を設定し、そのためにデータマネジメント活動を推進することで最終ゴールにたどり着きやすくなります。
  2. 環境の整備から入らず、適正なデータを収集することからはじめる
    データマネジメントに失敗する企業に多く見られるのが、はじめにシステムだけを整備し、データの中身については後回しになってしまうというケースです。環境整備ももちろん重要ですが、データの品質が確保できていなければ元も子もありません。手元にあるデータが実際にビジネスに生かせるデータかどうか、また。これらをどう活用してどう生かすか、しっかり判断したうえでデータマネジメントを推進することが重要です。
  3. スモールスタートで始める
    データは保管に場所(物理的スペース)を要しませんが、取捨選択をしっかり行うことが重要です。どれだけ多くのデータがあっても、活用しないことには意味がありません。そのためまずは小さなデータから運用をはじめ、環境や人材が整って来たら徐々に拡大するといったスモールスタートの形をとることがポイントです。

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