デジタル経営管理

デジタル経営管理とは、企業活動の結果である「会計情報」が湧きでる源泉にデジタルテクノロジーを駆使してアプローチし、また、企業が進む針路の決定などにデジタルテクノロジーを活用する経営管理のことです。

企業を取り巻く環境がデジタル化され、企業自体もデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している今日では、経営意思決定のための情報の多くがデジタル化されていこうとしています。デジタル経営管理は、こうしたデジタル化の波の中でますます重要性が高まっております。

レイヤーズでは、経営意思決定に必要な情報の定義、その情報を生み出す源泉の企業活動におけるデジタル化の推進とデジタル情報の把握、デジタルテクノロジーを活用した経営管理手法の構築などを支援するコンサルティングサービスを提供しています。

経営管理においてもDXは必須

VUCAと呼ばれる環境変化が激しい時代においては、財務会計起点・月次決算を起点とした旧来の経営管理ではなく、グループ・グローバル経営における中期ビジョン達成のために、テクノロジーを駆使し「経営・事業活動」に資する経営管理への変革(経営管理のDX)が求められています。

 

様々な情報がデジタル化される中で、

 

1.時間軸(過去から未来)
2.粒度(サマリ情報から明細情報)
3.頻度(月次から日次・週次)
4.範囲(内部から外部)

 

といった観点で、経営意思決定に活用する情報を深化させていくことはこれからの企業経営において必須だと考えます。

【図1】求められる経営情報の変化

デジタル経営管理を実現する上での重要視点

デジタル経営管理では、企業活動の源泉情報をデジタルテクノロジーを駆使して把握し、また、企業が進む針路の決定などにデジタルテクノロジーを活用する仕組みを構築することが必要です。

 

ここでは、デジタル経営管理を実現する上で特に重要な視点を3つご紹介します。

 

①「デジタル」で未来を見通す
②「デジタル」で経営情報を深化させる
③「デジタル」で「アクション」に繋げる

「デジタル」で未来を見通す

激しい環境変化に迅速に対応するためには、Observe(観察)→Orient(状況判断)→Decide(意思決定)→Act(行動)のループを素早く回していくOODA型マネジメントが有効と言われています。このOODA型マネジメントを実現するためには、バックミラーで実績情報をリアルタイムに高解像度でみることができ、かつ、フロントガラスでより高精度の予測情報を見ることができる「実績と予測の両輪による経営管理」が必要不可欠と言えます。
従って、デジタル経営管理においても、過去の実績情報だけでなく、未来の予測情報をいかに活用できるかが重要です。

【図2】実績と予測の両輪による経営管理イメージ

「デジタル」で経営情報を深化させる

これまでのIT活用は、財務会計を中心としたプロセスの適正化・標準化を狙いとしていました。しかし、今後はデジタルテクノロジーを駆使することで「企業活動の結果である会計情報」が湧きでる源泉(深海)にアプローチし、経営情報を深化させることで、マネジメント変革を実現することが重要です。
経営情報の深化にも段階があります。IoT等を活用し今まで取得できなかった内部/外部の情報を取得することで「今までわからなかったことがわかる(Step1)」だけでなく、取得した情報をもとにAI等を活用することで「企業が進むべき針路がわかる(Step2)」情報を提供することも可能になりつつあります。
これからのデジタル経営管理としては、Step2を目指すべきと言えます。

【図3】経営情報の深化のステップ

「デジタル」で「アクション」に繋げる

闇雲にデジタル化を行ってもうまくいかず、見れるデータは増えたがアクションにつながらず、結局使われないということは往々にしてあります。
そのため、経営・現場の「アクション」の最適化・高速化に繋がるかを強く意識した導入企画・推進が重要となります。
様々なデジタルテクノロジーがありますが、それぞれ提供機能・価値が異なりますので、経営・現場の「アクション」につながるように活用局面を定義した上で、それに必要なデジタルテクノロジーをしっかり見極めることが必要です。

【図4】デジタルテクノロジーの提供機能・価値と活用局面(例)

デジタル経営管理の構築ステップ

まずは、目指すデジタル経営管理の姿をしっかりと描く必要があります。

 

そのためには、

 

①何をしたいのか/どんな情報を見たいのか
②どんな情報が取れるのか
③どんなテクノロジーがあるのか

 

の3つの観点で整理することが重要になります。

 

次に、目指すデジタル経営管理の姿を実現するために、デジタルテクノロジーを活用した経営管理手法・業務プロセス・経営管理システムを構築していくことになります。

【図5】デジタル経営管理構築に向けた検討イメージ