海外スタートアップ企業との協働によるビジネス開発
クライアントが抱えていた課題
急成長を遂げている大手コールセンター企業において、今後の次なる成長ステージを視野に入れた中で、自社のコアコンピタンスである「オペレーション力」を有効活用できる新たな事業領域への拡大を模索していました。複数の事業テーマがある中で、「BPO事業」への事業拡大が短期的な成果が見込まれる領域としてターゲット設定されました。とはいえBPO事業といっても、すでに多くのプレーヤーが存在しているビジネス領域であり、後発参入となると何らかの特徴や専門性を打ち出す必要がありました。
これまで単一事業でドライブしてきたクライアントにとって、新たな付加価値を生み出す要素が社内には存在しないことに気づき、検討はすぐに暗礁に乗り上げました。
そこで外部からのナレッジを吸収して新たな付加価値を創出することも視野に入れ、緊急プロジェクトチームが発足することとなりました。
レイヤーズのアプローチ
BPO市場のポジショニングマップの中で、クライアントとして選択し得るビジネス領域をクイックに仮説立てを行ったうえで、その領域でのケイパビリティを保有する企業を国内外含めて探索するアクションをとりました。
国内の事業者ではなかなか妥当な協業先が見つからない中で、海外発のベンチャー企業で、ユニークなナレッジで付加価値を生み出すオペレーションのアウトソーサー企業と出会うことができました。
早速当該企業の経営者とコンタクトをとったうえで、協業の可能性やその後のM&Aの可能性についての協議をスタートさせたのですが、すぐに双方で多くのシナジー効果を生み出す可能性を秘めていることに気が付くことになりました。
一方でリスクもありました。プロフェッショナル集団であった当該企業は、優秀な人の集団で形成されていたが故に、オーナーシップやレポートラインの変更が生じた際に、一気に抜けていなくなってしまう可能性があったのです。
当該企業の経営者とリスクや懸念を共有しながら、どのようなビジネスモデルを構築することが、双方にとってメリット・成長促進につながるスキームとなるのかについて、膝を詰めた議論を重ねていき、一定の合意できる条件までたどりつくことができました。
成果と顧客満足度
当社にとって、このユニークなケイパビリティを持つ企業との出会いは大きなイノベーションのきっかけとなりました。
当該企業の経営者との本音の議論は、従来のビジネス発想や収益モデルの考え方を大きく変革することにつながっていきました。
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