
会計情報だけではもう古い!
デジタル超速時代のデジタル経営管理とは
今回は、デジタル情報を活用し、企業が進む針路の決定等を実施するデジタル経営管理をご紹介します。
【CFO組織とは】
CFOを核に熱き思いと冷徹な計算で企業価値創造をドライブする集団
広くは、経営戦略、経営管理、財務会計、ファイナンス戦略、税務戦略、内部統制、リスクマネジメント、監査、サステナビリティ、IR等の領域を担当
デジタル経営管理とは
デジタル超速時代においては、財務会計起点・月次決算を起点とした旧来の経営管理ではなく、グループ・グローバル経営における中期ビジョン達成のために、デジタルテクノロジーを駆使し「経営・事業活動」に資する経営管理への変革(経営管理のDX)が求められています。
【図1】求められる経営情報の変化
デジタル経営管理とは、企業活動の結果である「会計情報」が湧きでる源泉に、デジタルテクノロジーを駆使してアプローチし、また、企業が進む針路の決定などにデジタルテクノロジーを活用する経営管理のことです。
企業を取り巻く環境がデジタル化され、企業自体もデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している今日では、経営意思決定のための情報の多くがデジタル化されていこうとしています。デジタル経営管理は、こうしたデジタル化の波の中でますます重要性が高まっております。
「デジタル」で未来を見通す
激しい環境変化に迅速に対応するためには、Observe(観察)→ Orient(状況判断)→ Decide(意思決定)→ Act(行動)のループを素早く回していくOODA型マネジメントが有効と言われています。
【図2】実績と予測の両輪による経営管理イメージ
このOODA型マネジメントを実現するためには、バックミラーで実績情報をリアルタイムに高解像度で見ることができ、かつ、フロントガラスでより高精度の予測情報を見ることができる「実績と予測の両輪による経営管理」が必要不可欠と言えます。
従って、デジタル経営管理においても、過去の実績情報だけでなく、未来の予測情報をいかに活用できるかが重要です。
「デジタル」で経営情報を深化させる
これまでのIT活用は、財務会計を中心としたプロセスの適正化・標準化を狙いとしていました。
しかし、今後はデジタルテクノロジーを駆使することで、「企業活動の結果である会計情報」が湧きでる源泉(深海)にアプローチし、経営情報を深化してマネジメント変革を実現することが重要です。
【図3】経営情報の深化のステップ
経営情報の深化にも段階があります。IoT等を活用し、今まで取得できなかった内部/外部の情報を取得することで、「今までわからなかったことがわかる(Step2)」だけでなく、取得した情報をもとにAI等を活用することで「企業が進むべき針路がわかる(Step3)」情報を提供することも可能になりつつあります。これからのデジタル経営管理としては、Step3を目指すべきと言えます。
「デジタル」で「アクション」につなげる
闇雲にデジタル化を行ってもうまくいかず、見えるデータは増えたがアクションにつながらず、結局使われないということは往々にしてあります。そのため、経営・現場の「アクション」の最適化・高速化につながるかを強く意識した導入企画・推進が重要となります。
様々なデジタルテクノロジーがありますが、それぞれ提供機能・価値が異なりますので、経営・現場の「アクション」につながるように活用局面を定義した上で、それに必要なデジタルテクノロジーをしっかり見極めることが必要です。
【図4】デジタルテクノロジーの提供機能・価値と活用局面(例)
デジタル経営管理の構築の仕方
デジタル経営管理の構築のためには、先ずは目指すデジタル経営管理の姿をしっかりと描く必要があります。そのためには、まず最初に下記の3つの観点で整理することが重要になります。
① 何をしたいのか/どんな情報を見たいのか
② どんな情報が取れるのか
③ どんなテクノロジーがあるか
次に、目指すデジタル経営管理の姿を実現するために、デジタルテクノロジーを活用した経営管理手法・業務プロセス・経営管理システムを構築していくことになります。
【図5】デジタル経営管理構築に向けた検討イメージ
以上、今回はVUCA時代のデジタル経営管理のポイントをご紹介しました。
詳細や構築事例については、是非お問い合わせください。




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