CFO組織

デジタル化が急速に進み、環境が急変している今、CFOの役割も重要性が増し、担当領域や機能が広くなっています。ここではデジタル化の時代におけるCFOの役割やCFOを基盤とした組織の在り方について説明します。

CFO組織とは

CFO組織とは、CFO(最高財務責任者)の下に財務組織を置く組織形態のことで、経理や財務、税務、内部統制等、管理会計の全般を担う組織を指します。主に米国企業で採用されているこの組織形態は、職種別に採用が行われている場合がほとんどで、経営や会計を学んだ者や公認会計士、経営学修士を終了した者が採用されることが一般的です。

CFOとCEOの違い

CEOとは、Chief Executive Officerの略で、日本語では最高経営責任者と訳されます。その名の通り、企業の経営全体の責任を担う役職を指し、日本でいう「社長」に近い存在です。一方、CFOとはChief Financial Officerの略で、日本語では最高財務責任者と訳されます。その名の通り、企業の財務に関する業務執行を統制する役職を指します。つまり、両者は担当する役割が違い、CEOは経営全般、CFOは財務戦略を担当し、企業の方向性を決定する立場にあります。

CFOの役割

従来、日本企業では、CFOの役割をCEO(最高経営責任者)が担うことが多いですが、米国型企業では財務のスペシャリストとしてCFOを設置し、企業の資金調達や運用などの財務・経理面を統括しています。また、日本企業においても2003年に米国企業改革法が公表され、外国企業に対する適切で合理的な適用免除規定が導入されたことにより、日本国内において米国型ガバナンス制度の導入が可能になり、これを機にCFOを設置する企業が増加しました。

CFO組織と日本企業の現状

前項で2003年以降、CFOを設置する企業が増加したと紹介しましたが、当初はCFOがCFOとして機能していた企業は少なく、多くの企業は財務部長や経理部長の名前を変えただけのケースも多かったといいます。しかしデジタル化が加速している現代において、専門性が高い財務戦略が求められていることは明白であり、外部からCFOを招いたり、内部において育成したりという動きが高まっています。
 
しかし一方で、CFOの下に財務のスペシャリストをそろえて財務戦略や予算計画を立てるなど、管理会計の全般を担うことのできるCFO組織を構えている企業はほとんどないというのが現状です。日本企業も米国のように財務のスペシャリストをそろえたCFO組織を持ち、企業の管理会計全般を担うことができれば業績アップや組織改善につながるのではないでしょうか。