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グループ・グローバル本社

 企業の海外進出には様々な課題が付きまといますが、その一つが機能やシステムの標準化が進んでいないこと、すなわち経営のグローバル化です。ここでは経営をグローバル化するためのガバナンス組織体制のひとつであるグループ・グローバル本社について説明します。

1.グループ・グローバル本社とは

 グループ・グローバル本社とは、本社機能をグローバル本社として独立させ、日本に拠点を置いている本社・事業部門もその配下に位置付けることを意味します。つまり、グローバル本社は事業部門や日本本社部門からは独立させるということです。
 しかし現状、日本企業におけるグループ・グローバル本社は本来の意味とは離れたものになっており、グループ・グローバル本社のあるべき横串機能は発揮していない場合がほとんどです。それゆえに業務プロセスやシステムが統一化されず、人手不足やコスト不足などの問題を生み出しているのです。

2.欧米のグループ・グローバル本社

 では、日本企業のグループ・グローバル本社と欧米企業のグループ・グローバル本社はどのような違いがあるのでしょうか。

<日本のグループ・グローバル本社機能との違い>

 欧米では事業がグローバル化しており、事業・地域問わずグループ内でのシステムが標準化されています。もちろん事業や地域によって異なる機能を採用している場合もありますが、すべて連携が取れるようになっているのが一般的です。また、グループ・グローバル本社には最高責任者(CEO)、執行責任者(COO)、戦略責任者(CSO)、財務責任者(CFO)など、あらゆる機能の責任者を集め、彼らと少数精鋭の専門スタッフによって組織が成り立っています。つまり、日本企業の本社と比較するとかなり小規模である一方、各機能の責任者が集まっているということで、あらゆる経営についての意思決定がグループ・グローバル本社で行われることを意味します。このように、欧米のグローバル本社は日本企業と比べスリムな体系であり、なおかつ強い統制権限を持っています。また、グループ・グルーバルレベルの戦略について取り組んでいます。
 一方で日本企業のグループ・グローバル本社は本社での管理にとどまっており、欧米企業のグループ・グローバル本社の様に独立していない場合がほとんどです。これではグループ・グローバル本社従来の目的である統制制限や戦略的機能をグループ・グローバル本社は持ち合わせておらず、単なる管理機能としてしか役立ちません。
 日本企業は欧米企業を見習い、グループ・グローバル本社に力を持たせるべきなのです。あらゆる機能の責任者をグループ・グローバル本社に集約することで意思決定の判断が早くなり、システムの標準化や経営のグローバル化が進むでしょう。

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