オペレーショナル・エクセレンス(OPE)

OPEとは

OPEとは、オペレーショナル・エクセレンス(Operational Excellence)の略で、オペレーションの効果・効率を高めることで競争優位性を獲得することです。オペレーショナル・エクセレンスが確立している企業では、継続的にオペレーションを改善しようという意識が現場に染みついており、競合他社に差をつけることができます。ここでいうオペレーションとは、広く生産や販売、サプライチェーンなどあらゆる業務におけるワークフローを指しています。
OPEの成功事例として、トヨタ自動車のジャストインタイム生産方式や、マクドナルドの、現場の気づきを生かして改善しつづける接客マニュアルなどが挙げられます。

人事におけるOPE

OPEは、ミシガン大学のデイビッド・ウルリッチ氏が、人事組織のあり方として提唱したモデル「Three-pillar model(BP/CoE/OPE)」の3つの柱の1つでもあります。
人事領域におけるOPEとは、給与計算・支給、福利厚生対応、勤怠管理、労務、採用実務運営などといった定型的な業務を指します。これらの業務はどれも人事の基礎となるため、正確性と効率の両方を求められます。
事業に寄り添った戦略立案・実行ができる人事組織を作るには、定型業務の効率化を行って、戦略立案・実行に人員と工数をかける必要があります。つまり、OPEの効率化はHRT(Human Resouce Transformation)を推進するうえで非常に重要であるといえます。

OPE効率化の手段

OPEを効率化する手段には、人事ITシステムの活用、シェアードサービス化、アウトソーシング化、業務プロセスの標準化などが挙げられます。しかし、過度にアウトソーシングを進めることで自社のナレッジを低下させてしまう場合もあります。
また、OPEは事務処理となるため、メンバーのモチベーションが低下する傾向があります。メンバーのモチベーションにも配慮しながら、事業特性や企業文化、状況などを踏まえて適切に効率化を行う必要があります。

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