ERP導入に伴う全社業務改革の課題・打ち手・実現イメージの策定

クライアントが抱えていた課題

本社情報システム部から基幹系システムの再構築を行ないたいとのご依頼。
これまで、30年来のホスト系システムを使い続けており、複雑な操作性を求められたため業務の属人化が進んでいた。

事業部ごとの独立採算性が進むことで、業務・システムともに個別最適化が進み、全社として事業部の実態が把握できず、経営側のガバナンスが効き辛い状況となっていた。

過去に一度、全社で統一されたシステム・業務へ変えようとしていたが、ビジネスの特性が異なる事業部の業務・システムをどのように統一するかの壁にあたり、実現できていなかった。

レイヤーズのアプローチ

変革テーマに基づくプロジェクトの課題・打ち手・実現イメージの策定を行う。

大規模ERP導入プロジェクトでは「システムの置き換え」という手段が、目的化することが多い。
しかし、ERP導入本来の目的は、ビジネス基盤を強化することであり、ビジネス効果を出すことにある。しかし、システムの入れ替えだけで投資効果は発現しにくいことも事実であるため、セットで業務改革を進めていくことが必要となる。

アプローチとして、トップマネジメント層へのヒアリングを実施し、プロジェクトの目的をビジネス視点で立てた。また、通過点となる目標をビジネス視点から全社変革テーマとして定め、全社の共通ゴールを定めた。

その後、事業部ごとに異なる業務ルール、業務プロセスを、全社統一化させることに着手した。
まずは、業務スコープを定めた上で、業務テーマ単位で現状調査、あるべき業務像をプロジェクトチーム内で検討し、そこからあるべき業務ルール、プロセスを定めていった。

我々の特徴としては、顧客の業務を顧客以上に詳しくなり、全体感をもって語れるようになるまで深く顧客に入り込むことである。
この点がお客様から信頼を得た一番のポイントである。

全社業務改革で重要となるのは変革の気運を高めて、社員をプロジェクトに対して前向きにさせていく意識の変革(チェンジマネジメント)である。
新たな業務ルール、プロセスはこれまで慣れ親しんだ業務を捨てることになるため、当然のことながら、しっかりとした説明が必要となり、変革の必要性について理解をいただき、協力を取り付ける必要がある。
変革内容を全社に浸透させていくことが、最も当社に期待されていた部分である。

当プロジェクトでは、業務ルール、プロセスの構想が定まった段階で、全事業部門の担当者を招集し、説明会を実施。
業務ルールごとに新たな業務への適合可能であるか、のアンケートを実施し、懸念がある場合は、個別に説明を実施。
また、新業務ルールへの適合が難しい業務については、業務ルールを変更するなどの対応をとった。
このような説明会を月に2~3回繰り返して行なっていった。

成果と顧客満足度

全事業部を巻き込みながら、全社共通の新業務ルール・業務プロセスの作成を完了し、全社変革テーマの検討準備を進め、有識者で構成されるWG立ち上げ準備を完了した。
これまでお客様が実行しようとして諦めていた部分を完遂できたので、とてもよろこんで頂いた。