ビジネス用語集
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目標原価
- 目標原価とは、製造において達成すべき能率(必要所要量・仕損・歩留×購入価格、工数×労務・設備賃率等)を目標値として設定されますが、製品の企画段階で製品ライフサイクルにおいて設定される目標値と各事業年度において達成すべき予算としての目標値として設定される場合に大別されます。 企画段階での目標原価の決定 昨今、売価はマーケットが決めると言われています。すなわち、競合企業・製品も多く、提供機能と競争環境によって、マーケットで売れる適正価格は決まってしまい、自社の思惑ではなかなか売価価格決定が難しいことを意味します。従って、目標原価は、「マーケットインで決定された売価」と「自社が必要とする利益」の差額として設定されます(目標原価=売価ー利益)。目標原価は一般的に現状の成行原価よりも低く設定される場合がほとんどなので、製品の企画・設計段階で目標原価に対する原価の作り込み(成行原価を目標原価に近づける)活動を原価企画といいます。 原価企画において目標原価を達成させるためには、最終製品一本では管理できず、構成する材料・部品や製造工程に分解して目標原価を割付け、目標原価を達成するために必要なコストダウン施策を検討することが必要になります。コストダウン施策は機能の見直しはもちろん、素材や構造・製造方法の見直しといったVA/VE(バリューアナリシス/バリューエンジニアリング)等の原価低減活動を実施します。 また、家電製品に代表されるような製品ライフサイクルの短い製品ではなく、自動車に代表されるような製品ライフサイクルの長いで製品では量産開始時点から現場改善や習熟による能率改善などにより量産終了まで段階的に原価が下がってくることが一般的です。このような場合、最終的に達成すべき最安の原価を目標原価として設定し、マイルストーン毎に達成度を分解して管理する企業も少なくありません。 事業年度における目標原価 経営計画の立案においては、基礎となる当期の販売計画および調達計画・生産計画・在庫計画を相互に連携させ整合性を確保し、各部門別の予算として設定されます。その際設定される、製品ミックス、製造拠点、購入数量・購入先および購入価格、稼働率(要員、設備)および賃率(労務費、設備)を踏まえて、当期の目標原価として設定し、活動成果として把握・管理します。目標原価と実際原価の差異は前提となる製品ミックスや価格が変更したことにより生じたのか、各部門・各工程が計画した活動に不備あるいは期待以上の成果が出たのか等の原因を分析し、対策立案へタイムリーにフィードバックし、改善活動に活用されることが必要となります。
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目標原価
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モジュール化
- モジュール化とは、既存の製造設備で造られる、互換性が高いモジュール製品群を設計しておき、新製品を設計する際、モジュール製品群から顧客要求に合った部品を選び出して設計する方法です。モジュール化により、「製品の多様化」、「製造リソースの最小化」の相反する課題を克服することが可能となります。 これまでの設計と比較し、部品レベルでの大量生産が可能となり、製品は多様化した顧客のニーズに即しカスタマイズすることができます。
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モジュール化
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モダナイゼーション
- モダナイゼーションとは、企業の情報システムで稼働しているソフトウェアやハードウェアなどのシステムを、最新のシステム環境や製品に置き換え、近代化を図ることを指します。 モダナイゼーションを行うIT資産は、会計システムや人事管理システムなどのバックオフィス業務や生産管理システム、販売管理システムなど企業の製品やサービスに深くかかわる基幹業務を司る様々なシステムが対象になります。
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モダナイゼーション
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モバイルERP
- モバイルERPとは、モバイルデバイスからERP(Enterprise Resource Planning)システムを利用することを指します。インターネットに接続できる環境があれば、場所を問わずにERPシステムへアクセスし、ERPシステム上のデータへのアクセス、タスク実行が可能となります。
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モバイルERP
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MDM(モバイルデバイス管理)
- MDMとは、Mobile Device Management(モバイルデバイス管理)の略で、モバイルデバイス(携帯端末)を一元的に管理・監視するためのサービス・ソフトウェアのことです。 MDMを利用することで、管理者がモバイルデバイスの位置情報確認・リモートロック・紛失時のデータ削除・各種設定変更等が行え、また、遠隔での一括管理が可能になります。そのため、リモート環境での業務効率の向上・セキュリティ対策としての効果を期待されています。
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MDM(モバイルデバイス管理)
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予算原価
- 予算原価とは、当該会計期間において、経営計画の基礎となる当期の販売計画及び調達計画・生産計画・在庫計画を構成する各部門の予算を基礎として算出される製品原価のことです。一般的には、販売計画に基づき生産数量を決定し、その生産計画を実現するために必要な資源計画を策定します。 資源計画は原材料・購入部品等の外部購入品に対する数量と価格、製造に必要な部門別工程別の要員及び稼働時間(勤務体制・直数、残業等)、製造設備(投資・修繕等含む)と稼働率、要員に対する賃金労務費、外注費、製造経費(水道光熱費、副資材、物流費等)、本社費や管理部門を含む間接経費等を当該会計期間における予算値として見積もります。これらの資源計画を基に製品別の予定数量(もしくは標準数量)と予定単価(もしくは標準単価)を算出し、予算原価を算出します。
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予算原価
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ラーニングマネジメントシステム
- ラーニングマネジメントシステムとは、LMS(Learning Management System)とも言われ、eラーニング等の学習教材の配信、受講状況、成績等を統合して管理するシステム、プラットフォームのことです。 インターネットの普及や新型コロナウイルスの流行により、近年eラーニングによる研修を実施する企業が増加しました。PC等を活用することで、出社せずとも研修等を受講可能なeラーニングは今後も規模を増大させると見られます。しかし、従業員にeラーニングの教材を提供しただけでは、従業員のeラーニング受講状況の確認、習熟度合い等の学習状況管理が不可能です。そこで、eラーニングによる学習教材の配信、受講状況、成熟度合い等を簡単に管理可能なラーニングマネジメントシステムが誕生しました。
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ラーニングマネジメントシステム
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ランサムウェア
- ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせて作られた造語で、金銭を脅し取ることを目的とした不正プログラムの一種です。2017年以降、様々な種類のランサムウェアが出現しており、社会に対して重大な影響を与えています。
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ランサムウェア
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リアルタイムマネジメント
- リアルタイムマネジメントとは、従来のPDCAサイクルをリアルタイムで回し、緊急事態や異常事態にリアルタイムで対応していくマネジメント手法です。 リアルタイムマネジメントに求められること では、リアルタイムマネジメントはどのような状況において求められるのでしょうか。リアルタイムマネジメントとは名前のとおり、リアルタイムで分析を実施し、分析の結果異常等が発生した場合、その時の状況に応じて対応を行うというマネジメント手法です。つまり、その場その場に応じての対応が必要になり、リアルタイムで管理できるシステムや基盤環境が必要ということです。リアルタイムマネジメントにおいては、業務量が予測より多い場合にはサポート要請や残業の実施、業務量が予測より少ない場合には休憩時間の増加、早退・任意休等その場に応じた対応を行うことで従業員の負荷を減らすことが可能です。
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リアルタイムマネジメント
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リカーリング
- リカーリングとは、もともと英語で、「繰り返す」・「循環する」という意味ですが、ビジネス用語としては、リカーリング・レベニュー(=継続収益)を得ることを目的とした、ストックビジネスを意味します。 ストックビジネスには、「リカーリング」・「サブスクリプション」の大きく2つの種類がありますが、サービス提供や課金の形態が大きな違いです。具体的には、「サブスクリプション」が定額制で、かつ利用する商品・サービスを、一定の範囲内で顧客が任意に選ぶモデルであるのに対して、「リカーリング」は従量制であり、母体となる本体機器・コアサービスを提供し、その後、消耗品等の付属・付随する商品もしくはサービスを顧客が消費した量によって課金額が定まるモデルです。代表的な例として、プリンター(プリンター本体とインク)やゲーム機(ゲーム機本体とソフト)があります。
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リカーリング
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